男性陣とはあまり交流が無いので最近になって入ってきた情報なのだけれど、B棟には8年も入居している人がいるそうだ。寝たきりではないそうなので、多分何度かすれ違ったことがある人なのだろうと思う。50メートルくらいしかない廊下といくつかの部屋があるだけのあの密閉された空間に、そんなに長いこと暮らしているなんて。
その方も耐性菌で、何年も効く薬が見つからなかった。ナミさんが飲み始めた薬も含めて、結核の新しい薬何種類かができたのは、ほんのここ2~3年のことらしいのだ。すでにA棟に移っている顔見知りの男性もやはり耐性菌で数ヶ月B棟に留まっていたとのこと。
まもなくクリスマスなので、ロビーで流しているクリスマスの音楽がお部屋にも聞こえてくる。前は雑音のない世界だったので、こんなことでもちょっと新鮮。
年末が押し迫ってきたせいか、皆の帰りたいコールが一段と増してきた。先生も看護師さんも言葉を選びつつ対応に苦慮している。帰りたいと訴えるほうも、訴えられるほうも、どちらも気の毒だ。
気管支鏡検査は月曜日に行うことになった。今度は気管の状態をチェックするだけの正味3分くらいの簡単な検査だそうだ。