朝から荷物をつめなおしていると、予定通り9時半ごろ保健所から確認の連絡がきた。〆切真っ最中の連れ合いに頼んで、スーツケース2個を車に詰め込み、病院まで送ってもらう。
長々と検査をしてから入院の手続きを行い、売店でお昼のお弁当を買って病室に上がる。これからしばらくは雲の上の人に。たとえ頑丈なマスクをしても1Fの売店には行くことは許されない。
フロアー専任の看護師さんとドクターによるオリエンテーションの後、荷物の整理もそこそこに結核について勉強するビデオと、入院生活の説明ビデオの上映会に参加。わたしのほかには男性が4名いた。20~30代が2名、残りの2名は50歳代あたり。1週間に一度の上映会なので、参加者は1週間以内に入院した人たちということになる。
病棟はナースステーションを挟んでAとBの2つのエリアに分かれていて、それぞれ2重のガラスの折りたたみ式自動ドアがついている。わたしが入室したのはBエリアで、入院してまもない、菌をたくさん撒き散らしている人々が暮らす場所だ。ここで3週間ほど薬を飲み、排菌レベルが下がると、晴れてAエリアに移動となる。
それから段階的に、マスク着用の条件下で、1Fの売店まで降りることができたり、庭園の散歩などが許されるようになる。事情によっては外出や外泊も認められる。1Fでコーヒーを買って上がってきているAエリアの人を目撃。いいなあ。
いっさい買い物ができないBエリアの人たちのために、売店で買える物一覧表が共有スペースに設置されていて、週に3日、注文書に記入しておくと、デリバリしてくれる仕組みになっている。落ち着いたらじっくりリストを見てみよう。
初の食事はさばの味噌煮定食だった。見た目は非常にしょぼいけれど、意外と味がいい。長く滞在するので、これは結構重要なポイント。それにしても廊下を歩いているのは若い男子が多い。若い男子だからじっとしていられなくて歩き回っているだけなのか、比率が多いのかは不明。そしてなぜだか若い女子には巡り合わない。
夕食後、明日の検査などの説明を受けてから、マイスペースの整理をする。4人部屋にしては、一人当たりの空間が広い。
結核の治療は、基本的には一日1回大量の薬を飲み、あとは付随した検査をチョコチョコ行っていくだけだ。なので、病院特有のアルコールの匂いとか、機械音とかのざわついた感じがなく、点滴つけて歩いている人もこのフロアーに限ってはいない。共有スペースには映画などのビデオや書籍が置いてある。
お風呂に入って戻ってきたら、まだ8時前だというのに部屋は消灯に。起床は6時から7時の間で、朝ごはんは7時50分の予定。こんなに早くから寝たら、3時ごろ起きちゃうじゃないか。それとも薬を飲み続けていくと、たっぷり睡眠が必要になっていくのだろうか。